海外ドラマ「Empire 成功の代償 S1 E1 / 孤高のライオン」
シーズン1最終回となった今回のエンパイア。
前回の感想=エンパイア11話で、ルシウスは絶対にジャマルにエンパイアを継がせない!なんて書いたら、オープニング後5分でルシウスがアッサリとジャマルを後継者に指名・・・
マジかよ・・って話だけど、完璧に予想が外れてしまった(笑)。
それよりこのシーズン最終話は、詰め込めるだけ詰め込んだ凄い内容になっていた。
まずオープニングで歌っていたのは、リタ・オラじゃないの。
リタ・オラのイメージからして、懲役17年のクッキーとはウマが合いそうだ。
売れ線のポップな曲は彼女にあまり合わない気がするけど、まあドラマなんでそこはいいか。
こういうタイプが、クッキー派のアーティストというのはいいと思う。
次に前回のラストシーンでクッキーに殺されかけたルシウスだけど、あの酩酊状態でもクッキーの手を掴んでいたんだねぇ。
さすがストリートを生き抜いた男、ルシウス。
神でも殺せなかった男ルシウスの本領発揮のシーンだった。
そのルシウス、最後はスキャンダルのネタにされ、FBIに逮捕され、株価を下げる原因にされてしまった。
この結果、ハキーム、アンドレ、クッキー、アニカ連合にエンパイアは乗っ取られてしまったのかな?
それにしても、IPO初日に買収されるなんて話、現実にはあるのだろうか?
それより、アニカが復活したのは良いニュースだ。
ハキームとの件は、ルシウスへの復讐ということでいいけど、アニカがクッキーと組むという選択はイイよね。
早速殴り合いをやらせたりしていたけど、いつか2人に友情が芽生えるのか?それとも殺し合うのか?
そしてこの4人、皆ジャマルに対し不満なわけでは無いけど、全員がエンパイアを欲しがっている。
この設定もいいと思う。
誰でもTOPに立ちたいと思うのは悪いことじゃない。しかもそれが手に入る位置に立っているならなおさらだ。
全員が取りにくべきだよね。
そういえば、今回の最終話には3つの重要シーンがあった。
1つはジャマルがクッキーを突き放したシーン。
これはジャマルの誤解もあるんだけど、最初はチームだったクッキーとジャマルがシーズン2では対立するようだ。
どこまでやりあうかはわからないけど、問題はルシウスとジャマルの仲が本物になりつつあること。
ルシウスがどれだけ服役するか?保釈されるか?で変わってくるけど、この設定は続けても面白いと思う。
2つ目はヴァーノンの件。
これは演出は別として、ヴァーノンをこの段階で切るのはどうかと思うなぁ。
アンドレとも、そこまでモメたわけでもないし、ストーリー的にルシウスにとってヴァーノンの存在は必要だと思うけど。
ヴァーノンが必要なくなる設定を深読みすると、2つ思い当たる。
1つはルシウスが、ある程度の長期で服役するパターン。
これだと、ヴァーノンはルシウスのそばにいられないので用無しと言える。
もう一つはジャマルが成長して、すべての面でルシウスの後継者になるパターン。
現実的には後者なのかなぁ?
ただどっちにしても、ヴァーノンを切ったのはあまり良い選択とは思えないな。
そしてもう1つ、これはアンドレとロンダの夫婦。
アンドレは今後もNo2では納得しないだろうし、ロンダもそうだろう。
ヴァーノンを殺ってしまったことで、この2人もいずれ成功の代償を払うことになるんだろうけど。
ただこの2人は、今まで強烈なキャラを作り上げてきたので、居るだけでも十分存在感がある。
ルシウスが白人を認めていないという設定も、今後に必ずストーリーを作れるしね。
でも、そう考えると、ヴァーノンがアンドレと組むという選択肢もあったよなぁ。
なんでヴァーノンを切ったんだろう??
とはいえ、このエンパイアはルシウス・ライオンのストーリー。
自分の事しか愛せない男ルシウス。
この設定がこのエンパイアで一番気に入っているところだ。
そう、そう、いきなりこの最終話で、成功の代償っぽくなってきた。
このサスペンス感も悪くないよね。
ファミリードラマになるかと思いきや、まるっきり反対の骨肉の争いドラマになった。
投獄され、会社を奪われた?ルシウス・ライオンが、シーズン2でどんな復讐に出るのか?
ハングリーなルシウスっていう想定は全くしていなかったから、これはすごく楽しみ。
まあ、すぐにエンパイアの帝王に復帰したとしても、ルシウスのストーリーなら飽きることはないよね。
次のシーズンも面白いのは間違いなさそうだ。